AI企業のInceptionは2026年9月8日、拡散モデルを用いて文章を生成するAIモデル「Mercury 2.5」を発表しました。このモデルは、直前のトークンから次のトークンを順次決定する従来の自己回帰型LLMとは異なり、回答全体を粗い状態から作り始め、複数のトークンを並行して修正していく「拡散大規模言語モデル(dLLM)」という仕組みを採用しています。

Mercury 2.5は、NVIDIAのGPU上で毎秒1107トークンの出力速度を実現しています。性能面では、コスト最適化された最先端モデルである「GPT-5.6 Luna (Low)」「Gemini 3.5 Flash-Lite」「Claude Haiku 4.5」と同程度の品質に達しているとしています。価格は、100万入力トークン当たり0.20ドル(約31円)、100万出力トークン当たり0.75ドル(約120円)です。

また、用途に合わせて推論の強度を調整する機能や、複数の外部ツールを並行して呼び出す機能、指定したJSONスキーマに従った回答出力に対応しています。Inceptionは、これらに加えて音声AI向けの「Mercury Voice」と、入力内容に応じて最適なモデルへ振り分ける「Mercury Router」のプレビュー版も併せて発表しました。


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