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DeepSeekがHuaweiと提携、Ascend向けにTileLangなど6つのAI開発ツールをオープンソース公開

中国のAI企業であるDeepSeekは、Huaweiと協力して、HuaweiのAIアクセラレーター「Ascend」向けのプログラミング基盤をオープンソースで公開しました。

公開されたソフトウェアには、高性能な演算プログラムの開発を支援するドメイン固有言語(特定の用途に合わせて設計されたプログラミング言語)の「TileLang」や、行列計算ライブラリ「DeepGEMM Ascend」などが含まれます。DeepSeekは、CUDA(NVIDIAの並列計算プラットフォーム)よりも簡潔な記述で、ハードウェアの性能を最大限に引き出すプログラミング環境の提供を目指していると説明しています。

開発において重要な役割を担うTileLangは、GPUやNPU(AIプロセッサ)で実行する「カーネル」と呼ばれる小さな演算プログラムを、比較的簡潔なコードで記述できるように設計されています。2026年9月30日からは、Ascend 950も正式なバックエンドとしてサポートされました。

その他、AIモデルの学習や推論を高速化するためのツールも公開されています。

  • DeepGEMM Ascend: 行列乗算を高速に実行するためのライブラリ。BF16やFP8、FP4などの計算をサポートし、既存のDeepGEMMと同様のAPIを利用できます。
  • DeepEP Ascend: 大規模言語モデルの学習や推論で使用される、NPU間のデータ通信を高速化する通信ライブラリ。Mixture of Experts(MoE)などの環境での利用を想定しています。
  • TileKernels: TileLangを用いて実装された数十種類の高速カーネルをまとめたライブラリ。
  • FlashMLA: アテンション処理を高速化するライブラリで、Ascend 950において理論性能の95%に達したと報告されています。
  • DeepSelect: TopK処理を高速化するライブラリ。DeepSeekのSparse Attentionなどで利用され、条件により「torch.topk」の2倍から20倍の高速化が可能としています。

両社はAscend 950を128基搭載する「スーパーノード」向けの最適化にも取り組んでおり、演算処理とチップ間通信の両方を調整しています。

出典

  1. DeepSeekがHuaweiと提携しAscend向け「TileLang」など6つのAI開発ツールをオープンソースで公開、NVIDIAのCUDA依存低減を狙う (GIGAZINE、2026-10-01)