OpenAIの次世代モデル「Astra」が数学的・理論計算機科学的な成果を生み出したことを巡り、複数の数学者から盗用を指摘する声が上がっています。
ドイツ・ドレスデン工科大学の数学者アンドレアス・トーム氏は、Astraが行った非ソフィック群に関する証明ステップが、自身の20年以上にわたる研究成果と酷似していると指摘しました。トーム氏は、成果の発表前にChatGPTを用いて未発表の研究内容を議論していたことを明かし、それらの対話記録がモデルの訓練に利用された可能性を疑問視しています。
これに対し、OpenAIの中核研究者であるマーク・セルケ氏は、ユーザーとの対話内容がモデルの訓練に使われることはないと述べています。一方、OpenAIは別の事例において、顧客製品からの匿名化データがモデル改善に使用された可能性を排除できないとしている点も、学界から不誠実であるとの批判を受けています。
OpenAIは、Astraの成果は大規模強化学習を通じて開発されたものであると説明していますが、研究者の間ではAIによる科学的発見が、既存の研究エコシステムに与える影響やデータの取り扱いについて懸念が広がっています。
出典:
- OpenAIの数学的ブレークスルーに盗用疑惑が再燃 ドレスデンの数学者がメール公開、「20年の研究成果が奪われた」と訴え - BigGo ファイナンス(Google News: OpenAI、2026-09-11)