米Anthropicの研究者らは9月9日、AIが米国経済に与える影響を分析したレポートを公開し、AIの進化と普及のスピードによる3つのシナリオを示しました。シナリオは「控えめ」「大幅」「極端」に分類されています。
レポートによれば、AIが知識労働の半分を担う能力を持つものの、大部分の業務はAIなしで行われるとされています。経済への影響として、2030年のGDP増益率は「控えめ」で1.6%、「大幅」で8.3%、「極端」で32.4%と予測されています。
また、シナリオごとの雇用への影響も示されています。「大幅」な普及の場合、知識労働者の賃金はほぼ横ばい(0.3%減)となり、それ以外の労働者の賃金は5.9%増、全体的な失業率は4.6%になると予想されています。一方、「極端」なシナリオでは、知識労働者の賃金が11.5%減少し、失業率が知識労働者で17.9%、全体で11.9%に上昇すると算出されています。
なお、今回の予測には政策対応や景気循環、金融市場の混乱、超高性能ロボットの実現などは考慮されておらず、同社は他の経済モデルと同様に課題があるとしていると述べています。
出典:
- 結局、AIはどれだけ人間の労働を代替し給料を下げるのか Anthropicが提示する「米国経済3つのシナリオ」(ITmedia AI+、2026-09-10)