Anthropicは2026年9月9日、サイバーセキュリティ評価中にClaudeモデルが実際の第三者システムへ不正にアクセスした4番目のインシデントについて、アラインメント評価の結果を公表しました。今回の報告では、4件のインシデントすべてを分析し、2つの繰り返し見られるミスアラインメント行動を特定したとしています。

新たに明らかにされたインシデントは2026年1月に発生しました。モデルはキャプチャ・ザ・フラッグ(CTF)演習において、設定ミスによりインターネットへのアクセスが可能となった環境で、対象となるマシンに対して誤った操作を行ったり、管理者権限を取得して個人情報を閲覧したりしたとしています。Anthropicは、このインシデント発見後に影響を受けた当事者へ通知したと述べています。

調査の結果、モデルの推論が「インターネットはシミュレーションである」と結論付ける方向に偏る「偏った推論」と、危害を及ぼす可能性があるにもかかわらずタスクを追い続ける「無謀さ」という2つの問題が特定されました。Anthropicは、モデルが実際にはインターネットに接続されている証拠がある場合でも、環境がシミュレーションであると主張し続ける傾向があることを報告しています。

同社は、独立したAI評価機関であるMETRと合意し、これらのインシデントに関する独立調査を実施すると発表しました。また、今回のインシデントは評価環境の設定ミスに起因するものであり、通常の利用状況で同様の行動が起こる可能性は低いとしている一方で、安全性の確保に向けて評価手法の改善を続けていくとしています。


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