Check Point Software Technologiesは、ChatGPTを悪用してユーザーのGmailを秘密裏に閲覧できる脆弱性を発見したと発表しました。この攻撃は、ChatGPTがコード実行を伴うタスクを処理する際に使用する、分離されたコンテナ間の通信経路を悪用するものです。
ChatGPTでは、インターネットへの直接アクセスを制限する代わりに、内部のJFrog Artifactoryインスタンスを介してパッケージリクエストをルーティングしています。Check Pointの調査によれば、異なるアカウントのコンテナであっても、この共通の内部サービスを通じてデータの読み書きが可能になっており、コンテナ間の隠れた通信経路として機能することが判明しました。攻撃者は、悪意のあるプロンプトやカスタムGPT(GPTs)を通じて指示を仕込むことで、ユーザーのセッション内で見えないタスクを実行させ、連携しているGmailなどの機密情報を取得できるとしています。
OpenAIはCheck Pointからの通知を受け、当該のJFrog Artifactoryインスタンスを廃止しました。これにより、本稿執筆時点までにこの手法による攻撃は無力化されたことが確認されています。一方で、AIエージェントに与えられた権限を悪用する攻撃の概念そのものが解消されたわけではなく、AIツールの操作検知や行動管理の重要性が示唆されています。
出典:
- ChatGPTを悪用して他人のGmailを秘密裏に閲覧、OpenAIが対策を実施 - マイナビニュース(Google News: OpenAI、2026-09-11)
- Check Point Software Technologies 公式ブログ