数学者のAndreas Thom氏は、OpenAIが発表した数学的成果が、同氏や同僚の研究成果に依存している可能性があるとして、同社の行為は不誠実であるとの見解を表明しました。
Thom氏は、OpenAIが先月発表した成果の一つに、自身の専門分野であるnon-sofic groups(有限の近似が不可能な無限の数学的構造)に関する内容が含まれていることを指摘しています。OpenAIは同成果がThom氏やGábor Kun氏による過去の業績に大きく依存していることを認めていますが、Thom氏は、ChatGPTとの対話内容がモデルの改善に利用されていないかについて、納得のいく説明が得られていないと述べています。
OpenAIは、特定のユーザーデータを使用して問題を解決したことは否定していますが、匿名化されたデータがモデルの向上に寄与した可能性を完全には否定していません。Thom氏は、匿名化によって名前が消されても、数学的なアイデアの知的な内容は消えないと主張しています。また、同氏は、研究者がOpenAIのトレーニング工程を逆コンパイルして確認することは困難であり、データの開示責任はOpenAI側にあると述べています。
出典:
- Mathematicians want proof OpenAI didn’t use their work(The Verge AI、2026-09-10)