物理世界のタスクを自動化する技術として期待されるフィジカルAI(物理的な動作を伴うAI)の学習データ収集を目的とした「J-HRTI関東データファクトリー」が、千葉県習志野市で稼働を開始しました。運営は、ヒューマノイドロボットの基盤開発を手掛けるINSOL-HIGHを含む、民間5社によるコンソーシアム「J-HRTI」が行います。国内の民間企業のみで構成される団体が運営する、フィジカルAI・ロボットのデータファクトリーとしては日本初となります。
施設内では、35台のヒューマノイドロボットが、コンテナの移動や樹脂ペレットのすくい上げといった多様なタスクを繰り返します。オペレーターがVRゴーグルとコントローラーを用いてロボットを操作し、その映像に「左腕を使って引き寄せる」といった動作ラベルを割り当てることで、学習用のデータセットを作成します。この際、ロボットが動作に失敗した際のデータも、自力で復旧できるものに限定して教材として活用されます。
参画企業は、ツムラ、ディーエムエス、芙蓉総合リース、山善、および社名非公開の1社の計5社です。コンソーシアム形式を採用することで、収集したデータの共有によるファインチューニング(微調整)の効率化や、設備費用の分担を図ります。J-HRTIは、2026年度内に単純タスクの現場実装を行い、2027年度に拠点を全国10カ所へ、2028年度には産業特化型のモデル提供を目指しています。
出典:
- フィジカルAI向け「データ収集工場」に"潜入" 実機写真で学習データ生成の流れを解説(ITmedia AI+、2026-09-11)